高槻市みまもりつながり訪問事業研修‐官民連携を生み出すために

 

  みまもり事業では、高槻市域全域からメンターとして市立の保育所の所長や副所長経験者などのベテラン保育士さん、社会教育委員などと、訪問員として市内の「つどいの広場」などのスタッフをされている方々を中心に子育て層の方々、計50名近くの方々にかかわっていただいています。

 

 この間は7月中旬より始まる訪問に向けて毎週、系統的な訪問員研修を実施しています。研修では、高槻市の行政職員さんをお迎えして高槻市の子育て支援施策をご講演頂いたり、元市立保育所の所長さんらによる「親理解、子ども理解」「絵本を通して」などの研修をいただいています。

 

 先週と今週はいずれも高槻において長年、子育て支援を行われているNPO法人高槻子育て支援ネットワークティピーの理事長の石井智子さんやNPO法人三島子ども文化ステーションの理事長浜田和代さんをお迎えしての研修。それぞれの法人において長年されている子育て支援について研修いただいています。

 

 その中で学ばせていただいたのは   事業のきめこまやかさと柔軟性:目の前にいる子どもたちや子育て層の保護者の方の声からきめこまやかな事業を即応的かつ柔軟に生み出されていること、②世代を超えたつながり:地元に長年密着して活動をされていることで多世代とのつながりが生まれていること、③地域を拠点とした支援の継続性と循環:支援がぶつぎりにならずに地域の中で循環していること、④長年の根をはった支援を通して居場所が市民にとってかけがえのない場所となっていることなどたくさんのことを学ばせていただきました。このことは、長年活動をするNPOの強みだと言えます。

 

 当事業及び居場所の包括連携によるモデルづくりで目指すのは民(NPO)で先行的に実践を起こしながらも行政さん(官)との連携を生み出し市域全域に官民連携のセーフティネット(誰も取り残さないまち)を生み出すことです。

 その意味で事業を通して市内の様々なNPOさんやそのスタッフさんたちがご協力、携わっていくことで支援のすそ野が広がることにもつながっています。

 

 いよいよ訪問員研修も終盤、今日の研修を終えると次回は実際の訪問に向けた実務者研修を経て7月中旬から訪問を開始します。