児童養護施設の子どもたち対象のプログラム8年目がスタート

 2月11日(土)、8年目となる児童養護施設の子どもたちを対象にしたプログラムを開催しました。

 

この事業は、子どもたちにプログラムを届けることと、スタッフの研修(「子どもたちの行動の背

景にあるものに寄り添うために」)の2本柱で行っている事業で、10月から大学生をはじめス

タッフが研修を重ね本番に至りました。

 

 この日は、高槻ではめずらしい雪がつもった摂津峡青少年キャンプ場を会場に開催。

 

このプログラムでは、子ども達が自然というフィールドの中で自らが選択してやりたいと思う事を思う存分やってみる経験をすること。その一人一人が選んだことをほぼマンツーマンでスタッフにとことん付き合ってもらうことで、人に甘えを受け止められる安心感を経験すること。このことを通して、人に対する信頼感を体で実感として学んでもらうこと(自己肯定感を高めること)を目的に行いました。

 

  また、今回も試みとして、初年度からかかわってくれているベテランスタッフに全体の進行役や事業の補佐として関わってもらい、新規スタッフには子ども達の前でプレゼンを行ってもらいました。

 

ついてそうそう、雪が積もっていた事もあり、雪合戦がスタート。その後、まずは、名札書き、アイスブレーキング。これまで関わってきたスタッフの顔や名前を覚えてくれていたり、一年間で成長している姿を観ることができたりとすごくうれしい再会&新しく来た子ども達とは新たな出会いでした。

 

  午後は、子ども達が自分がやりたいことを思う存分とことんやってみることがテーマ。

 

子ども達が出してくれた案に加え、選択肢を増やすということで各スタッフがそれぞれの持ち味を事前にプレゼンテーション。子ども達が選んだことにスタッフがとことん付き合って遊びました。

 

プログラム後、施設職員さんからは、「施設に帰っても楽しかったと他の職員に言っている子がたくさんいました。」と言っていただきました。

 

 

 

近年、児童養護施設に入所する理由の一つに虐待のケースがあり、それは6割を超えているとも言われています。そのような状況を支える考えとして「社会的養護」(社会全体で子どもたちを支えていくという考え)という考えもあります。「社会的包摂」を目指す法人として、施設の外の役割として子どもたちに微力ながらも様々な経験を提供するプログラムの一つとして大切にしていきたい事業です。

 

次回は26日、今度は高学年から中学生を中心にした子どもたちが対象です。

 

施設の職員の皆さま、関係者の皆さま、スタッフとして関わってくれたみんな、どうもありがとうございました。