このプロジェクトは、地域で虐待の状況や困難を抱えたまま生活せざるを得ないケース支援を目的に地域の諸団体、学校、施設が連携し地域に根付いた緊急時の避難先となる子どもたちの居場所を整備し、制度のはざまに陥りやすい子どもたちへの支援を行おうというものです。
今年度のWAKWAKの事業重点課題である「地域の包括的相談支援体制の構築」「夜の子どもの居場所づくり」の一環です。
プロジェクト立ち上げとなる第1回会議には、WAKWAKはもとより社会福祉法人つながり、校区小中学校等関係団体に加え学識経験者として元大阪人間科学大教授・杉本久末子さん、同じく大阪人間科学大助教・郭理恵(法人理事)さんにもご参加いただきました。
会議ではプロジェクト参加メンバーの紹介の後、事業化の目的と視察先等についてWAKWAK業務執行理事・事務局長より提案があり、今後の進め方について協議。討議の中では、大人が勝手に決めるのではなく当事者である中高校生自身が居場所として考える視点を大事にすること、関係機関との連携の中でリスクマネジメントにも配慮したふさわしい形をめざすことも確認しました。
次回は、西成区にあるNPO法人子どもの里を現地視察。本事業は独立行政法人福祉医療機構「WAM助成金」事業として準備を進め、来年4月「緊急時の一時避難場所となる子どもの居場所事業化」にむけて検討をすすめていきます。